歯がゆい。熊本のリアル

先程、熊本県の多良木町の方からお問い合わせがありました。
なんでも、床下浸水したから、匂いや湿気を取り除くために床下に撒く炭を探しているとのこと。
当店でも床下の木炭は取り扱いがあるものの、床下浸水したお家に、泥の除去をせずに炭を撒くのは逆効果であり、意味がないと伝えざるをえなく、大変心苦しい思いをしました。

お時間よろしいでしょうか、と前置きをされて、被災の状況等を少しだけ語られました。
お客様は、50年以上その地に住んでいるとのことですが、いままで経験したことがない状況で何をしていいかもわからない、そんな状況で、寝たきりのお母様とご一緒に暮らされているとあって、引っ越すこともできず、途方に暮れている状況だと。

お話ししている中で、ちょうど2年前広島の呉にボランティアで泥の掻き出しに行ったことを思い出していました。そこでは、何故泥を取り出すのかなど基本的な学びもあり今回の質問に対応できたわけですが、その時に何故引っ越さないのか、など、いろいろと疑問や生き様をみたところがあり、今回も被災したお家にすまなければならない「大切な理由」があって、つくづく、災害は人生を一変させる、畏怖ある無情なものだ、と認識せざるを得ません。

 

コロナ渦にあって、ボランティアの人数がかなり少ないとは聞いていましたが、こちらのお家にはボランティアどころか市町村のスタッフすらほとんど来ていない状態のようで、車も流されて足もなく、困窮されているのは話を聞くだけで十二分に伝わってきました。なんとか支援したい、という思いもありますが、いまボランティアで伺うこともままならないわけなので、歯がゆさを感じます。・・・お金だけでなく、人の手が必要なのは明白。なんとかならないものかな・・・。

これから暑くなってきます
皆様の体調と少しでも早い復興を願っております

では

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